※さてあくまで個人的には恒例の「引退、移籍、新加入選手」の紹介、まとめですが、今年は春先ネット環境のない離島をめぐっていたのでついにアップする機会を失ったまま5月のリーグ戦がそろそろ始まろうとしています。 もう時期遅れなので止めておこうと思ったのですが、せっかく書いたのがもったいないので一応掲載します。写真もぼちぼち追加しますので、暇な時にでも読んでくれると嬉しいです^^
【花王コスメ小田原】退団選手:4人( C/ 2)室井美月(5年)(1B/13)波田野美桜(5年)(3B/ 5)山本颯季(4年)( P/11)森美沙樹(2+2年)新人選手:8人(IF/ 5)菊地咲絢(厚木商→日本体育大)(IF/19)小田紗也加(東海学園)(IF/26)長谷川絢(宇都宮文星女子)(IF/41)鈴木愛梨(木更津総合)
(IF/44)比護紀子(木更津総合→関東学園大)(OF/12)志村えりな(厚木商→東海大)(OF/24)倉田実沙(大和→中京大)(OF/48)星川杏菜(飛龍)
移籍加入選手:2人(C&OF/ 2)中本夢(夙川学院→甲賀医専)(OF/14)森井克季(津商→甲賀医専)<コメント> 4人が引退し、10人が加入したので純増6人。これで総勢29人となったことで4人がリーグ戦の試合中ベンチに入れないことになってしまうが、若い選手が多いのでこれも良い経験と思って辛抱してほしい。 さて昨年はリーグ戦2位、最終順位4位と大躍進を遂げた花王コスメ。しかしカネボウ時代の2011年は東北大震災の影響で1節に参加できず全て不戦敗、2013年は製品問題から4節、5節に参加できず後半戦は全て不戦敗で最下位に沈むなど、つい数年前ながら今では考えられないような不遇な時代があった。それを思うとベンチに入りきらないくらい選手が増えるなんて夢のような話だ。 そしてまさにその不遇な時代にチームに入り、選手層も薄くて苦しい時期を健気に頑張ってきたのが波田野美桜、室井美月、山本颯季の3選手。”みーどん”ことファーストの波田野は雨に濡れた子犬のような(どんなだw)、とてもスポーツ選手には思えない、図書館で見る方が普通のようなおとなしそうな可愛い子で、名前の「美桜(みお)」というイメージにぴったりな女の子。でも実際は意外とガッツもあるし頑張り屋さんで、スタメンで3番打者も務めたことがある選手。試合で使うと結構良いところで渋いタイムリーを放つし、ファーストの守備でも落ち着いた堅実なプレーを見せてくれた。個人的には2012年の実業団大会で久保谷とバッテリーを組んでぶかぶかのプロテクターをつけてキャッチャーしてた健気な姿が忘れられない。あれでファンになった(笑) 室井は逆に小さい体ながらも気合いを全面に出してプレーする選手。名選手だった鈴木裕子捕手の後継者として鈴木の後はずっと正捕手としてチームを支えてきた。普通に脂の乗っていた時期だったので室井はもっと続けると思っていたので昨年での引退には驚いた。これでまたキャッチャーがいなくなったので、結局昨年は投手登録だった本田菜緒子が今年から捕手を務めている。 チームを支えたという意味では個人的には山本もよく頑張ったと思う。昨年はベンチでスコアラーの役割を1年間務めていたし、何より2013年までサードでずっと出ていながら投手層が薄くなった2014年は1年間投手としての出場も多かった。器用だったからいろいろやらされたのだろうが、チームの低迷期を多方面から支えてくれたことは間違いない。 森美沙樹は甲賀医専時代そこそこ活躍はしていたのだが、花王に来てからはなかなか登板機会がなかった。大柄な立派な体格で、目鼻立ちがハッキリとして整い笑顔が綺麗ないわゆる美人顔で、個人的には「大女優みたいだな」と思っていた。活躍してくれたら「大女優」あるいば「タカラジェンヌ」みたいなあだ名を勝手につけて売り出す予定だったのだが…(笑) 新人に関しては多すぎなのでプレーを把握するのは今後の課題にしたい。ただ個人的には甲賀医専の中本夢が今年いったいどこに行くのか気になっていたので、花王に入ったのを知って「良いチームに入ったな」と少し安堵した。バッティングも良いしキャッチャーも外野も守れるのですぐに出番は巡ってくるはず。<“み~どん”こと波田野美桜。(1)波田野と言えばこのポーズ、2014年第1節、(2、3)2012年実業団選手権の靜甲戦での貴重なキャッチャー姿><室井美月。(1)2014年実業団選手権、(2)2014年第4節><山本颯季。(1)2014年第4節、(2)2014年第1節><中本夢。2015年第2節(甲賀医専時代)>【CLUB北九州】退団選手:4人( P/20)森田千晶(8年)(3B/17)小鉄絵美(4年)( C/ 9)上田彩生(4年)(IF/ 2)原香織(1年)新人選手:2人(IF/ 2)渡辺理央(昭和学園)(OF/25)畠田奈実(安田女子→武庫川女子大)<コメント> とにかく森田千晶のソフトボール人生は日本のソフトボール界にとってもある意味重要だったような気がする。 トヨタ自動車で4年間、アボットが君臨していたため球回数は少なかったが毎年少しずつは登板機会があり、国体の愛知県代表として本大会にも出場したことがあるような選手。何より名門にして超大企業のトヨタ自動車所属選手である。ソフトボールを辞めた後は普通に会社に残るもんだと思っていたが、この森田は4年間のトヨタでの選手生活を終えると間髪入れず2部の東芝北九州に移籍して現役を続ける道を選んだ。 そして移籍した1年目の2012年には、投打に大車輪の活躍をして最高殊勲選手も獲得、東芝北九州を2部の優勝に導いた。残念ながらその年での廃部が決まっていたのでチームの1部昇格は果たせなかったが、その後もCLUB北九州として再出発したチームで1年の全イニング登板などエース以上の存在で投げ続けた。トヨタを辞めてまで2部チームに移籍して投げ続けた4年間は、森田にとってもソフトボールの2部リーグ界にとっても、一つの大切な時代だった。 森田と同様、小鉄絵美と上田彩生もともに他チームからの移籍選手。小鉄は高知パシフィックオーシャン、上田は伊予銀行とともに四国経由で北九州にやってきた選手で、ともに昨年CLUB北九州でもチームの主力選手だった。小鉄はいかにも「小鉄」っていう見た目ですぐに名前を覚えた選手(笑)。上田は伊予銀行にいた2年間はチームの低迷期で2部で4位と5位。CLUB北九州に移籍してからも若干低迷期で2年間5位と、ちょっと運が悪かったのが残念。<森田千晶。(1)2010年11月東海オープン(トヨタ自動車時代)、(2)2011年8月東海ミニ国体(愛知代表)、(3)2012年第1節(東芝北九州時代)、(4)2013年2部決勝戦><小鉄絵美。2012年第1節(高知パシフィックオーシャン時代)><上田彩生。2012年第1節(伊予銀行時代)>【日本精工】退団選手:2人(2B/ 1)児嶋紗衣(2+3年)( P/14)服部亜美(1年)新人選手:3人( P/39)柴﨑さくら(門前)( C/ 2)重石華子(創志学園)(IF/19)西岡彩乃(辻)移籍加入選手:2人(SS/ 9)植田りずむ(丸亀城西→甲賀医専)(2B/ 1)高岡佑衣(西条→甲賀医専)復帰+移籍加入選手:1人(OF/28)中村白(長崎商→豊田自動織機(3年)→1年ブランク)<コメント> 児嶋紗衣は甲賀医専時代から2部リーグで活躍していた選手で、日本精工に入ってからも3年間はほぼレギュラー的なセカンドだった。あくまで個人的な見解ではあるが「日本リーグ三大挙動不審選手」のうちの一人(笑)。走者に出て一二塁間で挟まれてるうちにライト方向に逃げ出したのには目から鱗が落ちた(諺の使い方が間違ってるか、笑)。甲賀医専で1学年下の村井彩乃との1番、2番はいいコンビだったが、それがそのまま日本精工でも再現、その後村井は3番に昇格したが、2014年にはこの児島、村井のコンビでかき回して実業団大会で優勝をかざった。児島がいなくなったのは個人的には非常に残念のだが、あの派手な走り方はさらにパワーアップして後輩の村井に受け継がれているのでまあいいか。 服部亜美は1年目の春のトヨタカップからフル回転で投げてたまとまりのある良い投手だったが、いつの間にかいなくなってしまった。 さて恒例の甲賀医専出身選手は今年は二人。昨年の甲賀医専には他にも良い選手はいたが、この植田りずむと高岡佑衣を獲得する当たりがさすが日本精工。もちろんご近所チーム同士としてパイプがあるからだとは思うが、特に高岡なんかは走攻守に切れ味あるプレーをするだけにいずれ中心選手になるのは確実だろう。 新人選手は迫力在る右腕の柴﨑さくらと、俊足好打の西岡彩乃、そして近年好選手を輩出しまくっている創志から入った重石華子。重石はすでに第1節でスタメンファーストだったように、攻守に高卒新人離れしたプレーを見せる選手。特に一塁守備でのグラブ捌きは秀逸だ。 そして最後になるが名門豊田自動織機から1年のブランクを経て移籍したのが中村白。織機時代から応援していた選手だけに、とにかく昨年末に聞いたこの復帰ニュースは嬉しくて仕方がなかった。監督も期待して1番センターで起用してくれているが、まだまだ本調子になるのはこれから。守備と走塁は一流なので、打つ方でもいずれチームの中心選手になってほしい。<「お調子者」こと児嶋紗衣。(1)2014年第1節での派手な走り方、(2)2012年第1節(甲賀医専時代)、(3)2014年実業団選手権決勝戦での鬼ごっこ(笑)><服部亜美。2015年織機グランドでのトヨタカップ><植田りずむ。2015年順位決定節(甲賀医専時代)><高岡佑衣。2016年第1節><中村白。(1)2012年1部第6節(織機時代)、(2)2014年長崎国体本大会(長崎県代表)>【平林金属】退団選手:3人(RF/21)乾理沙(6年)(SSorLF/36)笹井理沙(2+3年)( P/22)中山知美(4年)新人選手:2人(IF/17)佐藤倫(天理→天理大)(OF26)福井実咲(金光桐蔭→IPU環太平洋大)<コメント> 中山知美は地元岡山東商出身で、話によるとこの平林金属でソフトボールをやりたいがためにわざわざ一般入社してまでチームの門を叩いた選手。そのガッツとチーム愛を知ってからは特に応援したい選手の一人になった。そういうのを抜きにしても、個人的には実は中山の右腕のフォロースルーの大きい伸びやかな投球フォームが好きで、中山が登板すると他の会場からでも駆けつけて投球を見ていた。この右の中山と左の中村絢夏の中中コンビが好きだったので、もう少し二人の継投も見てみたかった。 笹井理沙は甲賀医専時代からリーグでは活躍していた選手。背の高いスマートな遊撃手で、バッティングフォームもなかなかカッコいい選手だった。ショートではちょっとポカが多かったのだが、レフトにコンバートされた昨年は打つ方でものびのびとやっていたように個人的には写ったのだがどうだろう。しかし笹井がいた時代の甲賀医専は今思うとほんと良い選手が揃っていた。 さてもう一人の引退選手が乾理沙。目立った成績は残さなかったがチームにとっては不可欠な選手で、つねに外野の一角はこの乾だった。投手で先に引退した乾彩華との美人姉妹がこれで二人ともいなくなるが、やはりそうなると平金もまた一つの時代が終わったなあという感が否めない。これからまた次の時代が始まる。 新人で入ったのは天理大時代に関西リーグでも大活躍していたファーストの佐藤倫と、地元IPU環太平洋大出身のレフト福井実咲。二人とも開幕からスタメン出場し、さすが大卒選手というものを見せてくれている。<中山知美。2013年実業団選手権><笹井理沙。(1)2012年第1節(甲賀医専時代)、(2)2013年実業団選手権><乾理沙。2013年実業団選手権>【厚木SC】退団選手:4人(3B/ 9)樋口優花(2+5年)(OF/21)伊藤沙貴(6年)(OF/36)木村友美(3年)(IF/ 2)瀧澤由実子(2年)新人選手:5人( P/25)森本叶恵(京都西山→奈良文化女短大)( P/29)大塚巳那子(星城→奈良文化女短大)(IF/36)渡邊春花(佐賀女子→IPU短大)(IF/44)長岡瑠里(香ヶ丘リベルテ)(OF/ 3)船山優果(奈良女子→奈良文化女短大)移籍加入選手:3人(2B/ 7)永井葵(奈良女子→ペヤング)( P/11)丹羽桃子(多治見西→甲賀医専)(OF/17)熊谷みのり(綾部→甲賀医専)復帰+移籍加入選手:※1人(IF/10)山﨑未貴(奈良文化→甲賀医専→大阪国際短大)<コメント> 数年前から甲賀医専出身選手が増え始め、今年から元甲賀医専監督の伊藤監督が就任した厚木SC。 そのタイミングで引退したのが「湘南ベルマーレ」時代からチームにいた樋口優花と伊藤沙貴。樋口は甲賀医専出身でもあるのだが、ベルマーレで2年間過ごしたあとに一度引退、監督の不祥事とチームの消滅危機から厚木SCとしての再出発に合わせて1年後に復帰し、選手数もギリギリで練習も試合もまともに出来るような状態じゃなかったチームをキャプテンとして支えた功績は大きいと思う。良い意味での「オッサン」的なところのある選手で(笑)、キャプテンがああいうちょっといい加減で大らかな性格じゃなかったら(勝手な想像だが)、チームは保たなかっただろう。 伊藤は元々大鵬薬品に所属していたが辞めてベルマーレに移籍。そこから厚木1年目に移行した。この二人と並んで木村友美も厚木SC1年目から所属し中心で活躍してきた生え抜き選手だった。今年から厚木SCはユニフォームの色も替わったしチーム力も付いてきたし、加えてこの3人がいなくなると、本当に一つの時代の終わりだ。変わらないのは一人で頑張って必死に応援してくれている元気なお兄さんサポーターだけ。あの人だけは永遠に居てもらわなければ…(笑) さて新人だが一気に9人も増えた。注目はなんと言ってもペヤング出身の永井葵。ペヤング時代もレギュラーで使っても遜色ない選手だっただけに、いきなりの4番セカンドも不思議ではない。その他の甲賀医専出身の選手たちも活躍するだろうし、奈良文化女子短大出の3人が最初から使えそうだし、今年の厚木SCは侮れない。<樋口優花。2010年第4節(湘南ベルマーレ時代)><伊藤沙貴。2010年第4節(湘南ベルマーレ時代)><木村友美。2013年第3節>【甲賀健康医療専門学校】退団選手:6人(IF/15)木村綾珠(2年)(IF/23)奥間唯(2年)(IF/26)芳尾なつみ(2年)( P/11)森美帆子(2年)(OF/14)殿井咲(2年)(OF/27)岡橋理子(2年)進学選手:2人( P/16)酒井香音(2年)(OF/39)山元香帆里(2年)実業団への移籍選手:7人(SS/ 9)植田りずむ(→日本精工)( P/18)丹羽桃子(→厚木SC)( C/12)中本夢(→花王コスメ)(2B/ 7)高岡佑衣(→日本精工)(CF/ 8)熊谷みのり(→厚木SC)( P/24)森井克季(→花王コスメ)(OF/28)清水梓未(→大和電機)新人選手:11人( P/11)廣瀬彩乃(金光桐蔭)( P/13)福本真樹(滋賀学園)( C/33)山口慧子(日向)(IF/15)森芳小朱蘭(笠田)(IF/16)高橋里奈(金沢)(IF/24)野田春妃(八代東)(IF/26)碓氷真里(尾北)(OF/12)水津佳那英(大阪国際滝井)(OF/14)前川汀紗(滋賀学園)(OF/27)小川桃香(市立船橋)(IF/35)棚原栞(京都西山)<コメント> 6人が引退し2人が進学、実業団に進んだのは1部リーグはいないが7人と今年も多数にのぼった。今年は1部のどのチームも獲得枠が少なかったので仕方がないが、高岡佑衣なんかはそのレベルの選手になると個人的には思う。 新人(新入学)は11人で今年も将来有望な若手が多そうだが、とにかく最近は見ただけでは読めない漢字の名前が増えてきたことだけは確かだ。まずは読み方を覚えなければ…(笑)
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