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Channel: 銀猫の女子ソフトボール観戦記
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【2014年1部第10節甲府大会④:織機v.s.日立~リケッツの好投で織機が完封勝利。最終戦で21年連続での決勝トーナメント進出を決める】

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織機 000 0001…1-9-0 日立 000 0000…0-2-0 豊田自動織機:○ケイラニ・リケッツ-ケイリン・キャスティーヨ日立:●泉礼花-清原奈侑(本):(三):(二):ケイリン・キャスティーヨ、国吉早乃花、洲鎌夏子(織)【テーブルスコア】【戦評】 試合途中のアナウンスでデンソーが勝っていることが告げられ、ベスト4に入るには負けられなくなった織機。6回まで日立泉礼花の粘り強いピッチングの前に0点に抑えられ、延長タイブレイカーとなるとリケッツの投球回も心配になるギリギリの7回、チャンスに滅法強い洲鎌夏子のタイムリー二塁打でようやく1点を奪う。 そしてこの日は8節のデンソー戦並みに調子のよかったリケッツが7回裏も抑えきり、最後の最後でようやく織機が決勝トーナメント進出を決めた。 しかし織機は結局最後まで攻撃面で改善が見られないままシーズンを終えてしまった。この日も9安打を放ちながら、その安打を得点に結びつけるためのバントやエンドラン、内野ゴロ、犠牲フライ、次を狙う走塁などの繋ぎの攻撃ができないため、1点を奪うのが精いっぱいだった。 ただこれは何も今年に始まったことではないことはいつもここで辛口に指摘してきた通り。ここ数年間そういうのをおろそかにしてきたツケが回ってきているだけなのだ。 はっきり言ってここ数年の織機は外国人投手の活躍でなんとかベスト4に引っかかっているのが現状(栗田美穂が頑張った2011年を除く)。決勝Tでトヨタやルネサスを破って優勝するような青写真は残念ながら見えてこない。デンソーや太陽誘電にはそういう可能性が見える。決勝トーナメント行きがゴールになっているような状態のここ数年の織機から脱し、2007年以来の優勝を願っているからこそ、今年も最後まで辛口を貫きたい(笑)。 しかし、9安打を放っているのだから選手は力を発揮しているのも事実。常識的な判断で言えば、それで点が取れないというのは100%作戦を出しているベンチの責任だ。走塁に対する意識改革や普段の小技の練習に加え、試合中での選手起用や作戦も含めて、とにかくベンチも変わらないとチームの復活もない。来年からはその辺りしっかりと丹下監督のカラーを出してチームを変えていってほしい。 一方敗れた日立だが、残念ながら今年もベスト4に入れなかった。 ただ泉礼花の加入はやはり大きく、小薗美希との2本柱で十分戦える目途はついた。戦力的には2位ルネサスから7位日立までの6チームは今年は互角だったので、やっぱり振り返ると前半戦の戸田中、SGH戦の1点差負けと、6節誘電戦の延長負けが響いたが、その3つを取って2位に食い込んでいてもおかしくない年だったのだ。 山田西山がまだ健在で若手も成長してきた来年はいよいよ復活の年だと個人的には踏んでいる。とにかく佐々木瞳を決勝の舞台に連れて行ってあげて欲しい。元大鵬ファンを代表しての切なる願いだ(笑)【先攻:豊田自動織機~先発メンバーと交代選手】 1(8):狩野亜由美 2(5):洲鎌夏子 3(4):中森菜摘 4(7):国吉早乃花 5(3):佐藤光紗 6(9):横野涼 7(1):ケイラニ・リケッツ 8(2):ケイリン・キャスティーヨ→(走)神田結美→(2)RE 9(D):小柳薫→(PH)永溝早紀→(走)高坂香月→(打)舛田妃美呼 FP(6):高坂香月【後攻:日立~先発メンバーと交代選手】 1(8):山田恵里 2(6):西山麗 3(5):林佑季 4(D):佐々木瞳 5(2):清原奈侑 6(3):濱本静代 7(9):杉山真里奈 8(7):田辺奈那 9(4):濱名真未→(打)川村可奈子→(4)RE FP(1):泉礼花【試合経過】【1回表:豊田自動織機~0点】狩野:投ゴロ洲鎌:左前打(ライナーで)中森:中飛国吉:二ゴロ【1回裏:日立~0点】山田:遊内安西山:三ゴロ二封林:投弾く二ゴロ ※リケッツが無駄にグラブを出してしまい勢いを止め内野安打かと思われたが、中森が軽くグラブトスでしれっとアウトに(2塁)佐々木:投ゴロ【2回表:豊田自動織機~0点】佐藤:右直(低いライナー、杉山が好捕)横野:一ゴロリケッツ:左前打(ライナーで三遊間)キャスティーヨ:右中間二塁打小柳:投ゴロ(最後はチャンジアップで泳がされた) ※2死からの出塁ということでリケッツに代走を出さなかったが直後に右中間二塁打が出てホームを突けず。代走が出ていたらホームを狙ってクロスプレーのタイミングだったが、ただ回が浅かったのでこれは仕方がない<佐藤のライナーをライトの杉山が好捕><2死からリケッツがレフト前に運びキャスが右中間を破るも得点できず>【2回裏:日立~0点】清原:遊飛(止めたバット)濱本:一ゴロ杉山:遊ゴロ【3回表:豊田自動織機~0点】狩野:二ゴロ洲鎌:空振り三振中森:二ゴロ【3回裏:日立~0点】田辺:一ゴロ濱名:遊小飛山田:四球 ※西山の時に二盗も、滑った時に右ひざを痛めてしまう西山:右前打 ※ライトの横野からストライク返球でタッチアウト。山田の足が万全ならあるいはセーフだったか<山田が二盗を成功させるも右足(おそらく膝)を負傷。試合には普通に出続けたが、相当痛かったはず><西山がライト前に運ぶも山田がホームタッチアウト。ライト横野の返球も最高だったが、山田の足が万全だったなら…>【4回表:豊田自動織機~0点】国吉:左越え二塁打(フェンス直撃)佐藤:バント・三塁タッチアウト ※送りバントが真下にバウンドして捕手清原がすぐにキャッチ。二走の国吉がスタートが遅れながらも無理に三塁に走ってしまい捕手清原は三塁に送球。 ※(続き)三塁は余裕でアウトのタイミングで、国吉は滑り込まず止まってUターンして逃げるもサード林に背中にタッチされアウト。打者と走者二人のミス。 ※走者は一塁に横野:三ゴロ二封 ※リケッツの時に横野が二盗リケッツ:一ゴロ<佐藤のバントミス、国吉の走塁ミスで無死二塁が1死一塁にチャンスがしぼむ>【4回裏:日立~0点】林:空振り三振佐々木:三直(チャンジアップを合わせたが)清原:空振り三振【5回表:豊田自動織機~0点】キャスティーヨ:四球(ストレート) ※代走に神田 (打)永溝:投ゴロ二封(なんとか転がすも投手に強いゴロ) ※FPの高坂が一塁走者狩野:中前打洲鎌:左飛中森:遊ゴロ ※三遊間深いところで普通なら内野安打だったが、直前の自打球で長く痛みを堪えていた中森、全力で走れず ※捕手にキャスティーヨが再出場【5回裏:日立~0点】濱本:投ゴロ杉山:二ゴロ田辺:空振り三振 ※捕手にキャスティーヨが再出場【6回表:豊田自動織機~0点】国吉:中前打佐藤:捕前犠打(2塁)横野:四球リケッツ:一直ゴロ(2、3塁)キャスティーヨ:右直<1死一二塁からリケッツが放った猛烈な打球がファースト濱本の胸部を直撃。ボコッ!!と物凄い音がしたが、なんとか拾って一塁ベースを踏み二塁に送球してから倒れこむ><その濱本の送球が走者の横野の左肩を直撃し横野も倒れこむ。グランド内で二人がうずくまる壮絶な試合。濱本は数分後に水を飲んでようやく立ち上がれた>【6回裏:日立~0点】 (打)川村:見逃し三振山田:四球西山:遊ゴロ二封林:空振り三振 ※川村に代わりセカンドに濱名が再出場【7回表:豊田自動織機~1点】 (打)舛田:二内安 ※やや緩い正面のゴロだったがとにかく舛田は速い!狩野:投ゴロ二封 ※転がすも投手の正面。またしても走者を進められず洲鎌:右中間適時二塁打 ※織機が最後の最後にようやく1点をもぎ取る中森:右前打 ※ライトの杉山がバウンドを合わせるため下がりながら捕ったためホームを突けるタイミングだったが、三塁コーチの古田が慎重に成りすぎて走者を止めてしまう国吉:左邪飛(浅い当たり)佐藤:中飛<7回、先頭の代打舛田が自慢の足を生かした見事な内野安打で出塁><狩野の投ゴロで三度走者を進められなかったが、かつての古田、本田、白井並みに頼りになる洲鎌が値千金の右中間タイムリー二塁打><一塁から俊足狩野が長駆生還><デンソーが勝っている情報を会場アナウンスで耳にし、いよいよ焦りも出てきた7回にようやく1点を奪い湧き上がる織機ベンチ>【7回裏:日立~0点】佐々木:三ゴロ清原:中直(好プレー)濱本:三ゴロ<清原のライナーを狩野が好捕><最後の打者濱本を打ち取り、織機が最終戦で決勝トーナメント進出を決めた>【試合終了】

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