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Channel: 銀猫の女子ソフトボール観戦記
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【2017年1部第4節刈谷大会③:日立v.s.デンソー~デンソーにはまたも不運な流れ。その理由を考察してみた】

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日 立 000 4000…4-10-0 デンソー 010 0100…2-6-1 日立:岡村奈々、泉花穂-清原奈侑デンソー:●辰巳舞衣、近藤光-竹林綾香(本):奥田茉優希(日)、川畑瞳(デ)(三):(二):【テーブルスコア】(写真は5月中に…)【戦評】 今シーズンここまで、判定ミスやイレギュラーバウンドがことごとく不利に働いて低迷しているデンソー。 この試合でもそれを象徴するような場面が攻守で二度あった。 一度目は守りの場面。日立の連打で無死一二塁とされた後、8番に下がっていた強打の那須を打席に迎え、ショートゴロに打ち取り三塁フォースアウト。投手は初先発の高卒新人の辰巳で、打たれながらも無失点で来ていただけに那須を抑えて「ヨシっ」と思った矢先、三塁に滑りこんだ日立の代走市川の殺人スライディング(直後に球審にも注意されていた)により三塁の川畑が膝を強打して負傷退場で松葉杖状態。よりによって先制本塁打を放った川畑を負傷で失うという悪夢で落ち込む中、怪我の治療や内野守備位置交代のためだいぶん間が空いた直後に、長谷川のタイムリーと奥田のスリーランが続けざまに出て試合を決める4失点を喫した。さすがにあの嫌な間を克服しろというのは新人投手辰巳には酷だった。 攻撃の場面でもそう。3点差を追った6回、無死からの四球とヒットで一二塁となり、300本安打目前の増山を迎え「さあ反撃だ!」という場面で、増山が打った自打球ファールが「空振り三振、ボールデッド」判定。バットに当たった金属音は聞こえたので、デンソー側が猛抗議し、結局は審判団の協議によって「ファール」と判定は正しく覆ったはいいものの、イケイケの流れはそこで完全に断ち切られてしまっていた。 守ってはピンチで「よし一つアウトをとった」という場面で、攻撃では無死一二塁で「よしこれから!」という状況でその流れをぶった切られるような事故、判定が続くとはもはや尋常な不運ではない。 実は前日2-4で敗戦した戸田中戦でも、デンソーにはあまりにも不運な、疑問になるような判定が二つあった。 一つ目は2回の守りで、押し出し四球で1点を取られた前の打者の坂本を、クレイガーがカウント0-2と追い込みながらインコースに厳しいボール。この投球直後、球審は何も反応していなかったが、坂本が「当たった」とアピールしたら球審が「あ、そう?じゃあデッドボール」。ファールがデッドボールに変わるならまだわかるが、球審が当たった音を聞いていないのに、打者のアピールで死球にする判定はちょっと納得できない(あのねーあのねー、達川じゃあるまいし、あのねのねー)。 そしてもう一つが5回の3点目となった戸田(実花)のスクイズの場面。 1死満塁から左打者の戸田がバットに当てて投手前に転がした後、よろけて右打席側に倒れこみ、起き上がって走り出すときに捕手の鬼澤と交錯。守備を妨害された鬼澤が本塁フォースアウトを狙った近藤からの送球を後逸して失点した。確かに「打者走者と捕手とが偶然交錯した時は、守備妨害も走塁妨害も取らずにプレーを流す」のが正解のようだが、右打者ならまだしも、さすがに左打者が三塁側から一塁に走り出す途中でホームベース上の捕手と交錯している状況を「通常の走塁」とはどうしても考えられない。あれがまかり通るなら、スクイズして打球を転がしたら自分が倒れこんで走りながら捕手にぶつかれば全部セーフだ。 まあとにかく言いたいのは、別に判定ミスを責めたいのではなく、そういう判定が「ことごとくデンソーに対して不利に働いている」ということ。 これはもう「不運」などというありきたりの言葉では表現できない。ましてやこの前半の低迷を「打撃不振」や「投手陣不調」という記録上の結果を見て切って捨てるのはあまりにも可哀想。試合を見ればそんな評価は当たらないのがわかるはず。 個人的には今年前半のデンソーの低迷は、いわゆる一つの「怪奇現象」ではないかと思っている。戸田中戦の5回のプレーとか、右打席から左打者が走ってきて捕手にぶつかるなんて、まさにホラーだ(笑)。 デンソーのホームグランドの下に何かの拍子で古い仏像とかが埋まっているとか、古戦場跡地で落ち武者の霊が彷徨っているとか、なんかそんなことがあるんじゃないだろうかと思っている。 ワリとマジで(笑) ちなみに史上二人目の通算300安打まであと2本の状態で地元刈谷に乗り込んできたデンソーの増山由梨だったが、結局は2試合で1安打に終わり300安打目は次の京都大会に持ち越された。実は増山は200安打目も刈谷でチャンスがあったが達成できずに戸田大会に持ち越したし、織機の田中幹子も200安打目に王手をかけて刈谷に戻ってきたがノーヒットに終わり山形に持ち越して達成したことがある。刈谷は本当に大記録と縁がない。気の利く刈谷市協会のこと、きっと心温まるセレモニーの用意もしていただろうに…。 しかしその増山、実は2節の豊田大会で、ボール3個分くらいライト線のフェアゾーンに落ちる三塁打性の打球をファール判定されたのがあった。あれがヒットなら刈谷でちょうど300本目だったのだが、こういうところにまで判定ミスが響いてくる。 ほらね、やっぱり「怪奇現象」としか言いようがないでしょ?(笑)。 あ、日立のことに何にも言及してない。 まあいいか、勝ったし(笑)【先攻:日立~先発メンバーと交代選手】 1(3):奥田茉優希 2(4):松岡くるみ 3(8):山田恵里→(走)松本伶那→(再/8) 4(2):清原奈侑 5(D):木村千春→(走)槌谷史花→(再/D) 6(5):林佑季→(打)倉本美穂→(走)市川咲子→(再/5) 7(7):田邊奈那→(打)数馬史穂→(再/7) 8(6):那須千春 9(9):長谷川千尋 FP(1):岡村奈々→(1)泉花穂【後攻:デンソー~先発メンバーと交代選手】 1(6):安藤千恵→(5)安藤千恵 2(4):榎本千波→(打)吉川真央→(再/4) 3(7):田中真紀子 4(D):テイラー・エドワーズ 5(3):松木瑛里 6(9):江口未来子 7(2):竹林綾香→(打)山澤葵→(再/2) 8(5):川畑瞳→(6)山根すずか 9(8):増山由梨 FP():辰巳舞衣→(1)近藤光【試合経過】【1回表:日立~0点】奥田:三強襲左前打松岡:捕犠打(二塁)山田:中飛清原:右直【1回裏:デンソー~0点】安藤:二ゴロ榎本:二ゴロ田中:中前打(ゴロで抜ける)エドワーズ:四球(粘る)松木:右飛(打ち損じ)【2回表:日立~0点】木村:遊ゴロ・送失 ※代走に槌谷 ※槌谷、二盗失敗林:見逃し三振田邊:中前打(ゴロで二遊間)那須:左前打(クリーンヒット)長谷川:左飛 ※デンソーの初先発新人辰巳、踏ん張る【2回裏:デンソー~1点】江口:投半直竹林:二飛川畑:左越え本塁打増山:左飛【3回表:日立~0点】奥田:右飛松岡:セフティバント投安山田:遊ゴロ・二封(二塁に滑り込んだ松岡も体当たり気味)清原:中前打(一三塁に) ※テンポラリー走者に松岡木村:遊ゴロ・二封(良い当たりも)【3回裏:デンソー~0点】安藤:セフティバント・三ゴロ榎本:右前打田中:三ゴロ(エンドラン、二塁)エドワーズ:四球(3-2から)松木:空振り三振(チェンジアップ)【4回表:日立~4点】倉本(打←林):中前打(強いゴロでセンターへ) ※代走に市川田邊:四球 ※この四球が余分だった那須:遊ゴロ・三封 ※市川の激しい体当たりでサードの川畑が左膝下を負傷し退場 ※川畑に代わりショートに山根、サードに安藤 ※負傷退場、守備交代のためしばし中断長谷川:中前適時打(一二塁)奥田:中越え3点本塁打 ※デンソーは投手交代、辰己→近藤松岡:遊飛(泳がされ)山田:右前ポテン安(ラインぎりぎり)清原:中飛 ※市川に代わりサードに林が再出場【4回裏:デンソー~0点】江口:一ゴロ竹林:空振り三振川畑:三邪飛【5回表:日立~0点】木村:中飛林:中飛数馬(打←田邊):空振り三振 ※レフトに田邊が再出場【5回裏:デンソー~1点】増山:右前打(299本目)安藤:中前打(一二塁) ※日立は投手交代、岡村→泉花榎本:一犠打(二三塁)田中:四球(満塁)エドワーズ:中犠飛松木:四球江口:一半邪直(奥田が好捕)【6回表:日立~0点】那須:遊弾く左前打長谷川:一犠打奥田:中飛松岡:二ゴロ【6回裏:デンソー~0点】山澤(打←竹林):四球(3-2から)山根:左前打 ※次の増山の打席で自打球を三振扱いにする誤審があり、揉めて中断。ファールに覆り、打ち直し増山:二ゴロ・二封 ※増山二盗で二三塁安藤:二飛吉川(打←榎本):空振り三振【7回表:日立~0点】山田:四球 ※フェンス際のファールフライをショートの山根がキャッチするも、サードの安藤が山根の体に指を掛けてしまい山根が落球してしまう ※代走に松本清原:右中間・中直 ※並みの外野手なら完全に二塁打。増山が軽く追いつく木村:二飛・併殺 ※一走の松本がスタートしていたが戻る時に滑ってこけかけて戻り切れず ※センターに山田が再出場【7回裏:デンソー~0点】田中:見逃し三振エドワーズ:二ゴロ ※強烈なゴロだったが、予め二遊間寄りに守っていた松岡のファインプレー松木:左飛【試合終了】

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