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Channel: 銀猫の女子ソフトボール観戦記
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【2015年日本リーグ2部第4節大垣大会:日本精工 v.s. 大垣ミナモSBC ~互角の勝負はミナモが勝利、日本精工は逆転2位ならず】

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日本精工 000 0000 00…0-6-1 大垣ミナモ 000 0000 01…1-6-0 日本精工:●藤嶋涼菜-馬場未波大垣ミナモSBC:○山田麻未-柳田優香(本):(三):(二):山岡未歩(日)【テーブルスコア】【戦評】 この日の1試合目の花王戦に勝利してホープセクション1位を決めた大垣ミナモ。この試合は勝とうが負けようが順位には無関係だが、実は非常に大事な一戦でもあった。 反対側のセクションの1位は強豪のシオノギ製薬。直接対決で勝った方が1部に自動昇格で、もちろんミナモは勝つ気満々とはいえ、実力的にはシオノギが2枚上なのは事実。そうすると現実問題として、シオノギに敗戦したあとにセクション2位同士対決の勝者と入れ替え戦出場をかけて戦うことも考える必要がある。その時にもっとも嫌な相手なのがこの日本精工なのだ。 今年は所々でもたついたが、日本精工はタレント揃いで2部ではミナモと並ぶ実力者であるのはまぎれもない事実。その日本精工をこの試合で破っておけば3位以下に順位を落とすことになるので、順位決定節で対戦することはなくなる。つまりこの試合はある意味順位決定節と同じくらい重要な対戦だったのである。 試合は予想した通り、両チームのエースが好投して1点を争う白熱した展開。ヒット数も結局6本ずつで、やはりこの2チームは実力伯仲で互角の力を持ったチームだなあと緊張しながら試合を楽しませてもらったのだが、しかし最後は「何もここまで互角の勝負をしなくても……」という展開になる。 もしかしたら自分が見てきた中でも最高の「互角の勝負」だったかもしれない。 試合は0-0のまま延長戦へ。8回はともに三塁に走者を進めながら得点できず9回に。 日本精工は安井が送って1死三塁。期待の尾西は倒れたが次はチャンスに強い瀧中。その瀧中が巧く流し打ち速い打球が一二塁間を真っ二つ!と思った瞬間、この打球が一走の山岡を直撃してアウト!…絶好の勝ち越し機を逃してしまう。<9回表、瀧中の打球が一塁走者の山岡を直撃> 命拾いをしたミナモはその裏、永沢が送って1死三塁、ここで日本精工はコントロールのいい藤嶋を信じて2者を故意四球で歩かせ満塁策。このチャンスに8番の大杉がジャストミート、打球は一二塁間を真っ二つでサヨナラ!と思った瞬間、この打球がなんと一塁走者の川端を直撃…。 0-0の延長戦の表裏で、両チームともに打球が走者を直撃してアウトになるという奇跡が起きたのだった。 さすがにこんなところまで互角の勝負は見たことがない。これぞまさしく2部の奇跡だ…(笑)<9回裏、大杉の打球が一塁走者の川端を直撃> ただ一つだけ違ったのが、この場所がミナモの地元大垣だったこと。実はこの日は日本精工も会社から大型バスを用意して多くの社員さんが応援に訪れて盛り上がったのだが、やはり地元大垣というその地の利の分だけミナモが上回ったか。再び延長かと思ったが、続く9番の小泉あいがしぶとくレフト前に打球を落とし、ミナモがサヨナラで勝負を決めた。<9回裏、2死満塁からサヨナラ打を放った小泉あい> 負けた日本精工はこれで3位以下が決定。最後に逆転して、順位決定節で勝ちあがっての入れ替え戦を目指したのだが残念ながら今年は叶わなかった。来年はぜひとも2部1位での自動昇格を本気で目指してほしい。それくらいの選手は揃っている。【先攻:日本精工~先発メンバーと交代選手】 1(4):児嶋紗衣 2(3):江口裕里 3(D):村井彩乃 4(6):安井聖梨奈 5(9):尾西未紗 6(7):山岡未歩→(走)杉山まれい→(再)山岡未歩 7(5):瀧中美緒 8(2):馬場未波 9(8):原野友希 FP(1):藤嶋涼菜【後攻:大垣ミナモSBC~先発メンバーと交代選手】 1(9):奥あかね 2(7):小泉ゆい 3(6):新井賢紗 4(2):柳田優香→(走)井上奈那 5(3):永沢杏奈 6(4):粕谷朋世 7(D):川端めぐみ 8(8):大杉千尋→(打)鷲野留実→(再)大杉千尋 9(5):小泉あい FP(1):山田麻未<9回を投げ日本精工を完封したミナモのエース山田麻未><敗れはしたが互角の投球を続けた2部の逸材、藤嶋涼菜>【試合経過】【1回表:日本精工~0点】児嶋:二ゴロ(初球)江口:捕ゴロ(ボテボテ)村井:見逃し三振(3-2から際どい球)【1回裏:大垣ミナモSBC~0点】奥:空振り三振小泉ゆ:セフティバント投ゴロ新井:右前打柳田:二ゴロ【2回表:日本精工~0点】安井:中前打(ゴロで)尾西:二ゴロ・二進山岡:二ゴロ・三進瀧中:三ゴロ【2回裏:大垣ミナモSBC~0点】永沢:左飛粕谷:一ゴロ川端:中前ポテン安大杉:二ゴロ【3回表:日本精工~0点】馬場:一ゴロ(強い打球を永沢が好捕)原野:中前打児嶋:二ゴロ・二進江口:死球(ヘルメットに当たってズレる)村井:左直(良い当たりだったが正面)【3回裏:大垣ミナモSBC~0点】小泉あ:三ゴロ・好プレー奥:セフティバント投ゴロ小泉ゆ:遊ゴロ失(平凡な打球) ※小泉ゆ二盗新井:投ゴロ【4回表:日本精工~0点】安井:左前打尾西:二ゴロ・守備妨害 ※安井がセカンドの粕谷と激突山岡:二ゴロ・二進瀧中:遊ゴロ【4回裏:大垣ミナモSBC~0点】柳田:一ゴロ永沢:投ゴロ粕谷:二ゴロ **:【5回表:日本精工~0点】馬場:一後方二前ポテン安原野:中飛(エンドラン) ※ここは転がしたかった…児嶋:中飛 ※馬場に代わり一時的代走に瀧中江口:遊ゴロ【5回裏:大垣ミナモSBC~0点】小泉ゆ:遊邪飛新井:左前打柳田:三犠打(二塁)永沢:捕ゴロ(ボテボテ)【6回表:日本精工~0点】村井:遊ゴロ安井:遊ゴロ尾西:中直【6回裏:大垣ミナモSBC~0点】川端:二ゴロ大杉:遊小飛小泉あ:セフティバント投安奥:遊ゴロ【7回表:日本精工~0点】山岡:右中間二塁打 ※二塁代走に杉山瀧中:投犠打(三塁)馬場:三ゴロ原野:投ゴロ(良い当たりだったが正面) ※この1死三塁を点に結びつけたかった<無死から右中間真っ二つの二塁打を放った山岡未歩>【7回裏:大垣ミナモSBC~0点】粕谷:中直・ファインプレー ※抜ければ二塁打、三塁打の打球、原野がスタートよく左に走って地面際でキャッチ!川端:中飛 (大杉→打)鷲野:投ゴロ ※鷲野に代わり大杉が再出場<抜ければ長打、センターの原野友希がナイスキャッチ!>【8回表:日本精工~0点】 ※二塁走者に原野児嶋:投犠打江口:投ゴロ・本塁タッチアウト ※三走とのエンドランで転がすも強い打球が投手正面、三走の原野も果敢に突っ込んだが捕手に完全ブロックされる村井:遊ゴロ<日本精工の仕事人、江口裕里だがここは三走原野友希とのエンドランの打球が投手正面でホームタッチアウト>【8回裏:大垣ミナモSBC~0点】 ※二塁走者に大杉小泉あ:二ゴロ・三進奥:一ゴロ・後ずさりアウト小泉ゆ:空振り三振・振り逃げ ※普通の投球だったが馬場のミットからボールが弾かれる新井:故意四球柳田:一ゴロ・ラインすれすれ<満塁の場面で期待の柳田優香だったがサヨナラならず>【9回表:日本精工~0点】 ※二塁走者に村井安井:投犠打(三塁)尾西:遊ゴロ(初球) ※この初球は変化球、もっとじっくり攻めたかった山岡:四球(ストレート)瀧中:一二塁間安・打球が一走を直撃しアウト ※ゴロで一二塁間を完全に真っ二つだったが…【9回裏:大垣ミナモSBC~1点】 ※二塁走者に代走の井上永沢:一犠打(三塁)粕谷:故意四球川端:故意四球大杉:一二塁間安・打球が一走を直撃しアウト ※ライナーで一二塁間を完全に真っ二つと思ったが…小泉あ:左前サヨナラ適時打<最後は小泉あいがスラップで巧くレフト前に落として接戦にケリをつけた>

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