【太陽誘電】退団選手:2人( P/31)伊藤美幸(14年)(SS/ 1)遠山佑奈(2+5年)移籍加入選手:1人(SS/22)大塚枝里香(花咲徳栄→関東学園大→ペヤング(5年))※退団選手 太陽誘電生え抜きにしてずっとチームの中心だった伊藤美幸もとうとう選手登録を外れてコーチ専任。こうやって山路監督の下でずっと兼任コーチをしてその後専任コーチになるんだから、やはり面倒見のいい性格なんだろうと思う。謙虚で人柄の良い選手なのは見ればわかった。ちなみに朝にNHKラジオを聞いていると「気象予報士の伊藤みゆきさん」が毎朝出ているので、伊藤美幸ファンは必聴。木曜日の8時20分頃の「すっぴん」内での「伊藤みゆきの大喜利、“みゆ喜利”」が特にオススメ(笑) 遠山佑奈は間違いなく甲賀医専出身の最高の選手。甲賀時代はただガリガリの選手だと思ったが、誘電に入って以降の特に打撃の成長には驚愕するものがあった。そんな選手が引退せざるを得なくなった理由はわかりかねるのだが、こういう場合は「たぶん監督が居酒屋にキープしていた焼酎のボトルを勝手に空けて逆鱗に触れたんだろうな」、ぐらいの適当な想像をして勝手に納得することにしている。まあでも実はああ見えて山路監督はお茶しか飲まないらしいが(笑)※新人、新加入選手 そんな入れ替わりの少ない誘電で大きな戦力アップになりそうなのがペヤングから移籍の大塚枝里香。もちろん個人的には内野の石濱真実のライバルなのでザワザワはするのだが、それ以上に打つ方で活躍してくれたら納得せざるを得ない。今年1年終わってあとの成績でキチンと評価したい。ただ守備面で大きなミスをしないという前提ではあるが、攻撃面を考えるとチームに大きなプラスになることは間違いないだろう。【戸田中央総合病院】退団選手:7人( C/19)アマンダ・チェデスター(1年)(3B/ 4)村井美保(4年)(IF/14)岩嵜楓(2年)(IF/22)内田秋音(4年)(OF/ 1)東福仁美(4年)(CF/10)萩原瑠美(4年)(OF/16)白畑千尋(3年)新人選手:6人( P/15)森あすか(東海学園→中京大)(IF/ 1)長谷川優理(千葉経大付→日本体育大)(IF/11)水戸久瑠実(白鴎大足利)(IF/21)綿貫奈緒(星野→城西大)(OF/ 6)有吉萌々子(福岡中央→山梨学院大)(OF/27)長井美侑(東海学園)移籍加入選手:2人( P/15)ブリトニー・サバンティーズ(ケンタッキー大)(RF/13)荻原美也子(千葉英和→淑徳大→島根三洋(2年)→ペヤング(3年))※退団選手 今年の退団選手としては萩原瑠美が個人的には一番残念でならない。他の選手はそれなりに「そろそろかな」という予感はしていたが、萩原だけはノーマーク。残念を通り越して「お前何引退しとんねん!」とでも言いたくなるくらいだった。元Hondaの大橋美奈、元YKKの岡部智秋など、何故か好きな選手が太田市立商出身だったが、この萩原も同じ高校出身選手だった。とにかくリラックスするためだろうが打席ではいつもふにゃふにゃしてた。しかも緊迫した場面ほどふにゃふにゃになるので、見ているこっちもふにゃふにゃになりそうだった(笑)。走攻守にセンスがあったし、とにかく捉えた時の打球の速さが一級品。ほんと、引退するならせめて最終節前には教えてほしかった…。 村井美保は1年目に野手の新人賞を獲った選手だが、いやあの時はライバルが皆無でほんとラッキーだった。ただやっぱり賞を獲った後は自覚が出るもので、2年目は成績を落としたが3年目、4年目とレギュラーでサードを守りながら打つ方でも貢献できた。何より若手やコンバートの多い戸田中の内野陣で、村井が三塁を守っているだけで安心感があった。 東福仁美は実は個人的には非常に思い入れの強い選手。昔Twitterとやらをやってみるかと思い、適当に始めてみて適当にソフトボールで検索したらつぶやきが引っかかってきたのがこの東福だった。ひとまずフォローしていろいろ慣れようとしたのだが、すぐに飽きてしまい、結局僕のTwitterは東福をフォローしただけでストップしてしまっている(笑)あと埼玉の川口大会の時に、なんと試合直前なのに東福が私服でスタンドにいるもんだから「何やってるんだ!?もうすぐ試合じゃないの??っていうか引退したんか?」と思ったが後で聞いたら双子の姉妹だった。で長くなり次いでに書くと、実はこの東福、4年間で半数以上、ここ2年間はほぼ全試合に出場しながら「守備機会ゼロ、打席数ゼロ」という完全な代走のスペシャリストで、こういう選手も実は初なんじゃないかと思うが、そこはいつか調べてまとめてみたい。東福ついでに言うと、京都にいた頃は毎年大晦日には東福寺に行って除夜の鐘をついていたし、今みたいに観光客多くなかったから暇な時は東福寺に行ってのんびり本読んだりゴロゴロしたりしてた。東福ネタは以上です、編集長(笑) その他引退した3人、内田秋音、岩嵜楓、白畑千尋は全員身長160cm前後の思い切りの良いスイングをする左打者。タイプ的にはみんな似てたはず。みんなそれぞれ一時期代打の切り札みたいになりかけてはいたんだが、も少しチャンスを与えられてもよかったのになあと思う。※新人選手 さていっぱい引退していっぱい入ったので、また今年の戸田中も選手を把握するのが大変。 そんな中でやっぱり荻原美也子には、最後の島根三洋生え抜き選手としてどこまでも頑張ってもらわなければ…。【SGホールディングスグループ】退団選手:4人( C/14)小林香月(2年)(IF/25)永渕舞(4年)( P/17)関根有希(5年)( C/15)野添由加(5年)(SS/ 6)森田歩(5年)(CF/28)松下美稀(5年)新人選手:2人( C/ 4)森田紀代美(日出→山梨学院大)(LF/ 1)田中瑠璃(福岡大付属若葉→園田学園女子大)※退団選手 開幕直前になって飛び込んできたのが森田歩と松下美稀というレギュラークラスの同級生二人の突然の退団。何があったかはだいたい想像出来るが、しかし退団という結論に至るのが早すぎじゃないのだろうか。双方少し頭を冷やすとか。とにかく良い選手たちだっただけにもったいない。どこか佐川グループの支社で続けてくれたら絶対に応援に行くのだけど。 一時期は山科真里奈を抑えて正捕手になりかけたこともあったのが野添由加。ただ引退してチームは離れるが地元鹿児島に帰って名門のクラブチームALSOK(元森整骨院)でソフトボールを続けるようなので、こちらは確実にクラブ選手権でプレーを見られる。 永渕舞はここ数年代走の一番手だった選手。小林香月は創志出身だっただけにもう少し成長を見てみたかった。関根有希は1年目から登板機会が多く、信長が引退した4年目は投球回数44回とカーヤ・パーナビーに次ぐ役割の投手だった。※新人選手 新人はすぐにでも使える大卒選手、森田紀代美と田中瑠璃の二人。と思っていたが、実は1節まで終わっても田中が代走で出ただけでほとんど使ってくれない。もっとチャンスを!(笑)【伊予銀行】退団選手:4人(IF/ 2)北野まき(1年)(RF/24)中村茉耶(2年)( P/17)尾崎由季(4年)(2B/ 7)小高亜実(4年)新人選手:5人( C/15)二宮はな(京都西山→園田学園女子大)(2B/ 4)土居文香(神戸野田→立命館大)(OF/ 2)樋口菜美(徳島商→園田学園女子大)(OF/11)照喜名真李(知念→IPU環太平洋大)(OF/23)麻生佳奈代(三潴)※退団選手 いやーまさか北野まきが1年目だけで引退するとは。結局あの大分大会最終節で織機の栗田から打ったホームランが最後の打席になってしまった。もう満足したのかな(笑) 小高亜実は自分の知り合いの平塚商時代の同級生なので昔から名前を聞いてきたせいか、何か10年選手のような印象があったが、振り返るとたった4年間の実業団人生だった。内野もいろいろ守れる上に捕手で出たこともあったはず。器用な選手だったのだが、やはり怪我には勝てなかった。 さて成績的に見ると何の特筆するものはないのだが、何故か伊予銀で気になって仕方がなかったのが中村茉耶と尾崎由季の二人。小高とは正反対のあまり器用そうではない選手たちで、もらったチャンスを自ら潰してしまうことも多々ありながらも、しかし見るからにまじめで辛抱強いタイプで応援せずにはいられない何かがあった。そんな中村は愛媛代表でベスト4に入った長崎国体に選ばれたのが嬉しかった。本番では「よししっかりここは送ってくれよ!」てな場面でバント出来ずに秋元監督が葬式の帰りみたいな顔になりかけてたりもしたが、今となってはあれも良い思い出(笑) 尾崎は投手をやっている1、2年目の時は顔、体型、髪型全てが織機の栗田にそっくりで一部で話題になっていた選手。その後3年目は代走で3試合、そして4年目は打者転向して、秋元監督が一瞬だけ期待して代打の切り札的な使い方をしてくれたのも嬉しかった。最後の年の足利大会の織機戦では最終回に唯一のヒットも打てたのだが、たまたま足を運べなかった試合。いや見たかったなあ…。※新人選手 大卒の新人選手はもう開幕節から大きな仕事をしている樋口菜美をはじめて最初から使えそうな選手ばかり。層が厚くなると今度は逆にどう使うかで監督が頭を悩ませることになりそう。ここからが秋元監督の腕の見せ所。【NECプラットフォームズ】退団選手:3人( P/11)豊永優(1年)(IF/28)上村真世(3年)( C/12)中島はるな(4年)新人選手:6人( P/17)城戸真古(兵庫大付属須磨ノ浦)( P/18)大塲亜莉菜(木更津総合)( C/11)小嶺来未(知念→IPU環太平洋大)(IF/34)牧野樹(大阪信愛女学院→立命館大)(OF/ 5)増田マリア(木更津総合)(OF/16)荻野みなみ(千葉商→東京富士大)移籍加入選手:1人(CF/ 1)辻井晴名(星城→レオパレス21(1年)→ドリーム☆ワールド(6年))※退団選手 中島はるなは高卒で入って4年間、3年目の2014年まではベテランの井本琴美が正捕手にいて、1部に上がった昨年は新人で先輩の瀧下麻理に正捕手の座は渡しレギュラー捕手とはなれなかったが、個人的にはもう少し使っても良かったのになという気がしないでもなかった。ただ記念すべきNEC初の1部開幕戦ではこの中島が先発のマスクを被ったし、第10節のSG-HLD戦で7回に代打で決勝タイムリー二塁打を放ってエースの三木綾菜の初完封を導いたのもこの中島だった。 ジャンボこと豊永優も上村真世もともに大柄の選手。豊永は長崎の離島、壱岐出身でとにかく壱岐で行われた長崎国体に長崎代表で出られたのだから、もうそれだけでも十分良い思い出だろう。※新人選手 新人選手は何度か見たがまだ多すぎて把握不能。これからぼちぼち。城戸真古をメガネ外して見たら石井千春になんとなく似てることだけはとりあえず分かった(笑)【シオノギ製薬】退団選手:1人(1B/21)小松沙奈江(年)新人選手:3人(IF/18)香山紗貴子(兵庫大付属須磨ノ浦→中京大)(OF/ 1)大西朱音(伊勢学園→東海学園大)( P/17)奥野初音(神戸野田)新人選手:1人( P/ 9)重藤恵理佳(厚木商→日本体育大→デンソー(6年))※退団選手 今年の退団選手はごく一人熱狂的なファンがいた小松沙奈江だけ。伊予銀行の尾崎、中村と同じく、この選手も無性に応援したくなるタイプ。ある父兄の方に聞いたのだが、色白の細身でジャニーズ好きという外見や趣味とは全く裏腹で、実は芯がとてもしっかりしていてガッツがある選手だったらしい。自分でもそんなに戦力的に貢献出来ていないことは分かっていながらも、「チームのためになることなら何でもやって、出来るだけこのシオノギで長くソフトボールを続けたい」という気持ちだったらしい。そういう一生懸命さや必死な姿勢、献身的な気持ちがむしろチームにとっては一番大事なのではないだろうか。その証拠が、大して活躍もできなかった小松が7年間もチームに在籍できた理由のような気がする。やはり間違いなく、小松はずっと「チームに必要な戦力」だったのだろう。※新人選手 新人は高卒の投手一人と大卒選手二人。今年は愛知の大学生が二人と以外だが、地元出身選手もちゃんと二人入っている。 で、やっぱり極めつけは重藤恵理佳でしょう。さすがにこの移籍はびっくりしたが、あのシオノギが中途採用で獲るくらいだから、よほど双方に頑張った結果の移籍のような気がする。 全然関係ないけど、昨年の暮れに尼崎のお好み焼き屋で飲んで酔っ払っている時にこの重藤が監督、コーチら数人と店に入ってきて話しかけたのを覚えている。話しかけたと言うか酔っ払って絡んだというか。もちろん「話しかけた」のは覚えているが、「話した中身」はまるで覚えていない。次に気がついたら新幹線に乗って家に帰ってリビングで寝ている状態だった。人間なんとか帰れるもんだなと我ながら感心した。これをいわゆる帰巣本能という(以上余談、笑)。
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