【2014年新人賞について】 2014年新人賞を獲得したのは日立の泉礼花。昨年の小薗に続き2年連続で日立の投手。 この二人で日立は5年は安泰か。 2008年~山根佐由里(50.0回、5勝3敗、防御率1.55) 2009年~該当者なし(新人勝利投手なし) 2010年~井俣茉莉(27.3回、3勝0敗、防御率0.51) 2011年~森真里奈(70.0回、6勝2敗、防御率1.10、※2年目) 2012年~中野花菜(18.0回、2勝0敗、防御率0.38) 2013年~小薗美希(52.3回、5勝2敗、防御率2.01) 2014年~泉 礼花(79.0回、6勝4敗、防御率1.95) 投球回数、勝利数ともにここ7年のうちでは最高の泉。大学時代からのスーパースターで鳴り物入りで日本リーグに入り、その前評判に違わぬ成績で新人賞を獲得した。最後の4年時のインカレで敗れた中京大出のHondaの長谷川朋子が苦労しているのを見ても、やはり泉がいかに本物だったのかがわかる。 ちなみに大卒選手の新人賞となると2002年の増淵まり子まで遡る。大卒の好投手としては10年に一度の逸材、ということにはなるが、逆に言うとやはり良い投手というのはほとんど漏れなく高卒後すぐに実業団に進んでいるということだろう。 東京女子体育大時代にトヨタの山根佐由里を差し置いて日本代表に選ばれていた平原かすみは結局新人年はパッとしなかった。あの選考はいったい何だったのだろうか。少なくとも当時の宇津木麗華監督体制の日本代表選考能力が無能だったことは間違いない(今もか)。【勝-敗】
6-4 泉礼花
2-0 濱村ゆかり
2-6 庄司奈々
1-0 平原かすみ
0-0 山口美紀
0-0 福井遥香
0-0 木村胡桃
0-1 長谷川朋子
0-1 金澤理沙
0-3 貫彩紗
0-4 邱安汝
0-5 内海花菜 ※泉が6勝でトップ。新人投手勝利は計11勝と多かったが、昨年の15勝には及ばず。 0勝5敗の伊予銀行の内海だが、内容は良くて十分チームには貢献した。エース木村が勝ちを計算できる下位チームに重点的に登板した煽りは食ったが、上位チーム相手に好投した試合が多かったのだ。【投球回数-試合数】
79.0-17 泉礼花
50.3-14 庄司奈々
35.0-11 内海花菜
30.3-13 濱村ゆかり
20.0- 6 邱安汝
17.3-13 貫彩紗
15.0- 9 長谷川朋子
13.3-10 平原かすみ
13.0-10 金澤理沙
9.3- 9 木村胡桃
5.7- 5 福井遥香
3.0- 2 山口美紀 ※規定回を超えたのは泉と内海の大卒2投手。昨年は4人。【防御率】
1.62 濱村ゆかり
1.95 泉礼花
4.31 庄司奈々
5.40 内海花菜
5.78 平原かすみ
5.95 邱安汝
6.18 福井遥香
7.00 山口美紀
7.47 長谷川朋子
9.29 貫彩紗
12.00 木村胡桃
12.92 金澤理沙 ※上野由岐子の後継者、濱村が30回投げてこの数字は立派。今年さらなる飛躍はなるか。【投球数】
1126 泉礼花
890 庄司奈々
708 内海花菜
571 濱村ゆかり
344 邱安汝
341 貫彩紗
311 長谷川朋子
287 金澤理沙
221 平原かすみ
184 木村胡桃
114 福井遥香
62 山口美紀 ※今年は投球数「0」はなし。新人全員がそれなりに登板機会をもらった。ちなみに1000球以上が2013年は3人いた。【被打率(対戦打者数)】
0.232 濱村ゆかり
0.259 泉礼花
0.280 福井遥香
0.306 庄司奈々
0.314 内海花菜
0.321 平原かすみ
0.325 邱安汝
0.354 長谷川朋子
0.407 貫彩紗
0.438 山口美紀
0.441 金澤理沙
0.478 木村胡桃 ※この中ではHondaの福井の数値に注目したい。この投手はいずれ化ける。【奪三振数】
27 泉礼花
25 内海花菜
18 濱村ゆかり
17 庄司奈々
10 邱安汝
8 平原かすみ
7 長谷川朋子
6 貫彩紗
3 木村胡桃
2 福井遥香
2 山口美紀
2 金澤理沙 ※泉が1位だがそれとたった2個差で2位の内海は投球回数が泉の半分未満。この内海の奪三振率の高さにはびっくり。【奪三振率(1試合当たり)】
5.00 内海花菜
4.67 山口美紀
4.20 平原かすみ
4.15 濱村ゆかり
3.50 邱安汝
3.27 長谷川朋子
2.47 福井遥香
2.42 貫彩紗
2.39 泉礼花
2.36 庄司奈々
2.25 木村胡桃
1.08 金澤理沙 ※チェンジアップで三振を奪うイメージの強かった泉だが意外と低かった。新人の中では内海がトップ。【K/BB】
3.0 泉礼花
2.5 内海花菜
2.0 平原かすみ
1.5 貫彩紗
1.5 木村胡桃
1.0 濱村ゆかり
1.0 福井遥香
0.7 邱安汝
0.6 庄司奈々
0.5 長谷川朋子
0.2 金澤理沙 ※奪三振率では泉を大きく上回りながらK/BBで泉に負ける内海。ノーコン克服が課題。
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