日立 010 0010…2-6-1
戸田 010 200x…3-5-0
日立:●小薗美希、山中しほ、泉礼花-清原奈侑戸田中央総合病院:○五味彩華-篠田美穂(本):粟倉陽香(日)(三):(二):佐々木瞳(日)、川島怜那(戸)【テーブルスコア】【戦評】 戸田中は4回、武庫川女子大出身の新人川島怜那が貴重な勝ち越しの2点タイムリー。投げてはエースの五味彩華が若返った日立打線を2点に抑え大きな1勝を上げた。昨年のチームから主力がごっそりと抜けて迎えた2015年不安いっぱいの戸田中の初戦。強豪日立を相手にあげたこの1勝は、2勝分にも3勝分にも値する自信をもたらせてくれた価値ある1勝だろう。 勝ち越し打の川島も、先制タイムリーの上原依万里も立派だったが、チームに手応えを感じさせてくれたのが初回の萩原瑠美のクリーンヒット。手探り状態のスタートの中で、初回に新キャプテンが好投手小薗美希から1本打ってくれたことで、どうにかやれそうな手応えを掴んだのではないだろうか。ちなみに萩原と言えば、去年まではとにかくいつもフニャフニャしていた選手。それが10番を背負った途端にシャキーン!として、人間やればできるもんだ(笑) 敗れた日立は上位を狙うには痛すぎる一敗。しかし新人の那須千春をはじめ、若い選手がチャンスを与えられて必死に戦っている姿はかなり好感の持てるとても良いチームだ。1試合毎にどんどん伸びていくはずで、1年間戦った最終の10節の神奈川大会でどんなチームに成長しているのかが今からとても楽しみだ。応援団もファンも応援のし甲斐のある将来性ある楽しみなチームだと思う。 さてやはりどうしてもあの場面に言及しないといけないのだが、采配批判にも繋がるのでここからはあえて仮名で書きたいと思う。なので慧眼な読者でさえ誰のことを言っているのかはわからないだろう。 いやもちろん、ダーヤマは日本一、いや世界トップクラスの打者なのは疑いない。しかしあの場面は代打ダーヤマも良いけどやっぱりそのままひーちゃんだったんじゃないかと…。2点ビハインドの終盤5回、2死満塁のチャンス…。そんな場面で大鵬薬品時代からひーちゃんがどれだけチームを救ってきた。ダーヤマは日本一の打者だが、ひーちゃんは日本一チャンスに強い打者なのだ。あの場面はむしろ戸田中バッテリーはダーヤマが出てきて逆に楽になったかも知れない。なぜならダーヤマになら打たれても仕方がないと諦めがつくし開き直れるからだ。選球眼もいいひーちゃんにまずは任せて、その後にダーヤマ、あるいは最終回くらいに起死回生の場面で、というのが良かったなあ。まあほぼ願望なのだが。 しかしあの場面でスーさん監督もダーヤマを出さないわけには行かないか…。采配ってのは難しいね。<新人ながら開幕戦から好守に活躍、MVPの川島怜那(戸田中央総合病院)>【先攻:日立~先発メンバーと交代選手】
1(8):長谷川千尋
2(4):松岡くるみ
3(3):濱本静代
4(5):林佑季
5(D):佐々木瞳→(走)西嶋智菜美→(打)山田恵里
6(9):粟倉陽香
7(6):那須千春
8(7):田邊奈那
9(2):清原奈侑
FP(P):小薗美希(3回2/3)→山中しほ(1回1/3)→泉礼花(1回)【後攻:戸田中央総合病院~先発メンバーと交代選手】
1(3):小沢佳那子
2(8):萩原瑠美
3(6):坂本結愛
4(D):アマンダ・チェデスター→(走)東福仁美→(再)
5(2):篠田美穂
6(5):村井美保→(走)田中江理奈→(再)
7(9):戸田実花
8(7):川島怜那
9(4):上原依万里
FP(1):五味彩華【1回表:日立~0点】長谷川:空三振松岡:二ゴロ濱本:空三振 ※五味、初回は無難な立ち上がり【1回裏:戸田中央総合病院~0点】小沢:空三振萩原:左前打(クリーンヒット)坂本:左邪飛チェデスター:三ゴロ<初回、2番キャプテンの萩原瑠美がレフトにクリーンヒット>【2回表:日立~1点】林:四球佐々木:三犠打(二塁)粟倉:二ゴロ(三塁)那須:中前適時打(チェンジアップをしっかりためて) ※田辺の時に那須が二盗田邊:四球清原:空三振<2回表、高卒新人ながら名手西山麗の後継者となった那須千春が初打席で先制のタイムリー>【2回裏:戸田中央総合病院~1点】篠田:左飛(大ファールあり)村井:四球戸田:中前打(初球クリーンヒット)川島:遊ゴロ(二三塁)上原:中前適時打(二走の戸田は本塁間一髪タッチアウト)<2回裏、元マクセル篠田美穂の大きな当たりはわずかにファール><2回裏、くせ者上原依万里が泳ぎながらもセンター前にタイムリーヒット><セカンド走者の戸田実花は長谷川千尋からの好返球で間一髪タッチアウト>【3回表:日立~0点】長谷川:左飛松岡:空三振濱本:四球林:右飛【3回裏:戸田中央総合病院~0点】小沢:三ゴロ萩原:遊ゴロ失(強烈な打球。新人那須の初エラーだが、仕方ないプレー)坂本:三ゴロ併殺(エンドランをかけたが)【4回表:日立~0点】佐々木:右中間エンタイトル二塁打 ※代走に西嶋粟倉:バント三邪飛(村井が前進してダイビングキャッチ!)那須:セフティバント一犠打(三塁)田邊:左邪飛(スラップ) ※粟倉がしっかり送っていれば…。<4回表、先頭の佐々木瞳が右中間にエンタイトル二塁打><粟倉陽香のバントをサードの村井美保がダイビングキャッチの好捕>【4回裏:戸田中央総合病院~2点】チェデスター:四球 ※代走に東福篠田:空三振(バントを試みるも送れず)村井:三犠打(二塁) ※日立は投手交代、小園→山中戸田:死球 ※左足に。この死球が痛かった川島:右中間2点二塁打上原:三邪飛<4回裏、川島怜那が代わった日立の山中しほから試合を決める2点二塁打>【5回表:日立~0点】清原:三ゴロ長谷川:左前打松岡:左前ポテン安(スラップ)濱本:二ゴロ(二三塁)林:四球
(打)山田:左直(レフト線へ強烈なライナーだったが川島が走って追いつき好捕)<5回表、2死満塁で山田恵里が代打に出て火の出るような打球を放つもレフトの守備範囲>【5回裏:戸田中央総合病院~0点】小沢:遊ゴロ(三遊間、那須が好プレー)萩原:空三振坂本:左直【6回表:日立~1点】粟倉:右越本塁打那須:中前打田邊:スラップ二半直・併殺清原:右飛<6回表、未完の大器、粟倉陽香の一発で日立が1点差に迫る>【6回裏:戸田中央総合病院~0点】チェデスター:右直(初球)篠田:左直村井:左前打 ※代走に田中戸田:遊ゴロ二封<6回裏、ショートゴロを二封する那須千春。一見何気ないプレーだが、捕ってからのあまりもの速さに正直ビビった>【7回表:日立~0点】長谷川:空三振松岡:空三振濱本:捕邪飛【試合終了】<7回表、最後の打者を捕邪飛に打ち取り強豪日立に勝利し歓喜の戸田中ナイン>
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