<準決勝~第1試合(あきるの市民球場)>【シオノギ製薬 v.s. 日本精工】シオノギ 000 2002…4-8-1
日本精工 000 0101…2-7-0
シオノギ製薬:○池田美樹、村上絵莉愛-岡恵莉佳、古藤優美日本精工:●谷島花波、藤嶋涼菜-馬場未波(本):金子(シ)(三):(二):數原顕子(シ)、安井聖梨奈(日)【テーブルスコア(Game-011)】【試合経過】<1~3回> (表)シオノギの先発は池田。1,2回を6人で退ける軽快なピッチングも3回、1死から8番馬場、9番原野に連打され一二塁。2死後2番江口にもレフト前を打たれ満塁のピンチ。この場面は好打者村井彩乃をレフトライナーに打ち取りなんとか切り抜ける。 (裏)一方の日本精工の先発は1回戦で不調だったエースの藤嶋涼菜ではなく好リリーフを見せた谷島花波。初回に2番横野聖奈にヒットは打たれたもののそれ以外の打者を全て抑えるナイスピッチングで無失点。<3回、馬場、原野、江口のヒットで満塁のチャンスを作るも日本精工得点できず><4回> (表)シオノギは谷島に簡単に2死を取られて当たっている數原顕子に打順が回る。その數原が右中間を破る二塁打で出ると、続く金子沙耶が失投を逃さずライトに完璧なツーラン。2死からの頼りになる打者二人の活躍でシオノギが2点を先制する。 (裏)日本精工はこの回先頭の4番安井聖梨菜が右中間をライナーで破る長打。さあ反撃開始かと思われたが、安井が一塁ベースの角につまづいてコケるという大ボケ(代走に杉山)。結局この回はそれ以上走者を進められず無得点に終わる。<2死から數原のヒットのあと金子がライトオーバーの先制ツーラン><先頭の安井、右中間を真っ二つもベースに躓いてこける…(笑)><5回> (表)シオノギは谷島の前に三者凡退。 (裏)日本精工は1死後に9番原野が価値ある四球で出塁。児島のセフティバントは投手前への小飛球ワンバウンドとなり、これでは一塁走者の原野も走ることはできず二封で2死。2番江口が再びセフティバントし、投手池田が捕るも一塁に痛恨の悪送球で一三塁。このチャンスに天才打者村井がレフト前タイムリーを放ち1点を返す。<村井が三遊間に巧く流して1点を返す><6回> (表)2死後に數原がセンター前ヒットを放つも他は谷島に抑えられて無得点。 (裏)先頭打者瀧中美緒の二遊間へのヒット性の打球をセカンド亀井愛梨が好プレーで一塁アウトに。三者凡退。<7回> (表)先頭の古藤優実がセンター前ポテンヒット。長平雅が送ると続く神藤美樹がセカンド内野安打で出塁、さらに盗塁で二三塁のチャンスをつくる。ここで日本精工は投手を藤嶋涼菜にスイッチ。9番豊村未来は速球を当てられず空振り三振で2死。ここで1番に回ってキャプテン三宅美咲の打球は今大会の三宅の不調を象徴するような当たり損ねのゴロ。しかしこれがワンバウンドで投手の頭を越えショートの左へ転がると、安井が差し出したグラブを弾いてボールが転がり、その間に二塁走者までも生還し決定的な2点が追加される。 (裏)3点差となって後がない日本精工だが、この回先頭の9番原野が0-2と追い込まれながら四球を選んで出塁。1番児島はサードフライ、2番江口がショート前の小飛球ゴロで二封され2死となるも3番村井がしぶとく右前に落として2死一二塁。ここで迎えた日本精工の主砲安井が左中間へ大きな打球。フェンス越えの奇跡の同点弾とはならなかったが、ワンバウンドでフェンスを越えるエンタイトル二塁打を放ち1点を返す。なおも二三塁と一打同点の場面で迎えるのは昨年の大会の決勝戦で試合を決めるスリーランを放った5番の尾西未紗。その尾西の打球は一瞬「逆転サヨナラ弾か!?」と思わせるようなセンターへの大きな飛球だったが、センター數原が追いついてキャッチしゲームセット。この瞬間、日本精工の実業団大会連覇の夢は途絶え、予想通りシオノギが決勝戦に駒を進めた。<2死二三塁から三宅のゴロが二遊間の真ん中に転がる。このタイムリーで2点><日本精工は安井のエンタイトル二塁打で1点。フェンスを越えてなければ2点入っていたのだが><2死二三塁から尾西が放った打球は良い感じで捉えたのだがわずかに差し込まれたかセンター數原が追いつく><準決勝~第2試合(あきるの運動広場)>【大和電機 v.s. YKK】大和電機 010 2400…7-11-2
YKK 100 0005…6-8-1
大和電機:穴澤早貴恵、○西奥間沙紀、小西あかり-岡村香織YKK:●血分智香、坂本佳子-増田愛(本):山口めぐ、中嶋瞳(大、中嶋は満塁)(三):(二):中嶋瞳、山口めぐ(大)、川村真美(Y)【テーブルスコア(Game-012)】【戦評】<1回> (表)YKKの先発は血分智香。大和電機は血分の前に三者凡退。 (裏)大和電機の先発は穴澤早貴恵。YKKは1死後横山美咲がレフト前ヒットに盗塁。2死後に4番小林麻美がレフト前タイムリーを放ち幸先良く先制。<大和電機の先発は穴澤早貴恵><2回> (表)先頭の中嶋瞳が左中間を破る二塁打で出塁。すぐさま盗塁するも岡村香織のセカンドゴロで三塁タッチアウト。しかし田中智佐世がヒットでつないだ2死後、角山瞳がライト前にタイムリーを放って同点に。 (裏)1死後に古藤美友紀がヒットで出るも碇純香の捕飛で併殺。<3回> (表)1死後1番の後藤菜緒子が四球で出るも無得点。 (裏)大和電機は投手穴澤が8,9番を抑え打順一回りが過ぎると予定通り西奥間沙紀に交代。YKKこの回は三者凡退。<4回> (表)岡村がヒットを放ち2死後、山口めぐが2点本塁打を放ち大和電機が勝ち越す。 (裏)3番川村真美がヒットを放ち、2死後増田愛の投ゴロがエラーを誘いチャンスをもらうも得点できず。<5回> (表)1死後、後藤のセフティバントをサード関口紅里が一塁悪送球したのが始まり。2番新田和音がヒットを放ち3番小栗有加の四球で満塁として迎えるのは今や2部最強打者の中嶋瞳。その中嶋がまさに千両役者の一振りで左中間に豪快に満塁ホームランを叩きこみ、決定的な4点を加え差を6点とする。 (裏)なんとかコールド阻止のため1点でも取りたいYKKだったが西奥間の前に三者凡退。<満塁のチャンスで中嶋瞳が貫禄の一発。本人さえその気ならまだまだ成長する打者><塁上の走者3人が笑顔で生還><6回> (表)先頭の山口が二塁打を放ち角山もショート内野安打と盗塁で無死二三塁の大チャンス。しかしここで2ストライク後のボールで意表を突くエンドランを仕掛けるも岡山弥生は空振りしてしまい三振。三走、二走がそれぞれ塁間で挟まれ、なんやかんやしているうちに二人ともアウトになってしまうというトリプルプレー。この凡ミスがなければ普通に6回コールドで終わっていた試合だろう。 (裏)表の回のトリプルプレーで命拾いしたYKK、だが先頭の林聖恵がヒットで出るも3番川村、4番小林の良い当たりが外野手の守備範囲に飛んでしまい無得点。<無死二三塁からのエンドラン失敗でまさかのトリプルプレー><7回> (表)2死後、3番小栗、4番中嶋の連打でチャンスを作り、5番岡村が右中間を抜けそうなライナーを放つも、この打球をセカンドの横山美咲がジャンプ一番好捕してYKKはピンチを脱する。 (裏)さてこの大会、若干不甲斐ない戦いの続いたYKKが最後の最後で意地を見せる。1死後に6番古藤が四球。続く7番碇のサードゴロを6点差を考えればファースト送球がセオリーながらサード中嶋が無理にフォースアウトを狙いに行って二塁へ送球。しかしこれが左に逸れる暴投となり1死一二塁。こういう油断したようなプレーがあると必ず相手に勢いがつくのが対戦スポーツの常。関口の当たりは強烈なピッチャーライナーとなったが、新人大竹莉乃がヒットでつないで2死ながら満塁に。ここから打順は1番に戻って林がレフト前タイムリー、横山が粘って押出し四球、緊急登板した大和のエース小西あかりから川村が左中間を深々と破る3点二塁打と、YKKは2死からの5得点でとうとう1点差にまで詰め寄る。さらに1本出れば同点に追いつく場面だったが、4番小林の打球は三遊間寄りのゴロ。ここはショート岡山が慎重に捌いてゲームセット。最後にあと一歩まで追いつめたYKKだったが、今大会勢いのある大和電機が初の決勝戦に駒を進めた。<YKKは7回裏、9番大竹莉乃がヒットで満塁のチャンスを作る><1番キャプテンの林聖恵がレフト前にクリーンヒットのタイムリー><さらに満塁のチャンスで3番川村真美が走者一掃の3点二塁打><YKKベンチも大盛り上がり><4番小林の打球も三遊間深いところに転がったが、ショート岡山が丁寧に捌いて一塁間一髪アウトで試合終了><この瞬間、ライトの奥をオオタカが飛翔(余談)><昨年に続き3位に入ったYKK。来年こそは決勝に行こう!>
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