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Channel: 銀猫の女子ソフトボール観戦記
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【2015年・第67回全日本総合女子ソフトボール選手権・岩手大会~ 3日目・準決勝の結果】

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【第67回大会・全試合結果トーナメント表リンク】【準決勝1】 Game-29:「豊田自動織機○5-0●トヨタ自動車」豊田織機 103 0010…5-4-0 トヨタ自 000 0000…0-2-1 豊田自動織機:○ケイラニ・リケッツ-ケイリン・キャスティーヨトヨタ自動車:●モニカ・アボット-渡邊華月 (本):ケイリン・キャスティーヨ②(織) (三): (二):【テーブルスコア・Game_29】<戦評> 初回、2死一塁。キャスティーヨが打ち上げた打球はセンターとレフトの中間に上がった平凡なフライ。センターの知久が手をあげ落下地点に入ったが、まさかの落球。東京富士大に敗戦寸前のところを相手の信じられないような捕球ミスで救われたトヨタが、今度は自らの信じられないようなミスで先制点を与えてしまう。  そして迎えた3回。この回の攻撃が今大会での織機の強さを象徴していたように思える。2死走者なしから2番に入った高坂香月がショートの前にスラップでゴロを転がして内野安打、続く3番の狩野亜由美もスラップで左に流してレフトの前にぽとりと落ちるヒットを放ち一二塁とチャンスを広げ、今大会大当たりでこの試合4番に入ったキャスティーヨに打順を回すと、アボットの投球を完璧に捉えセンターに弾丸ライナーのスリーランを放り込んだ。2死無走者からでも一人一人が自分の仕事に徹して後ろに回すという気持ちが繋がった場面で、思わず昔の強かった時代の織機を思い出す戦いぶりだった。 それにしてもこの大会でのキャスティーヨは凄かった。前日のHonda戦ではメローから同点スリーラン。さらにこの日はスリーランに続いて6回にもアボットからライトに流してのダメ押しホームランと大当たり。ボール球には絶対に手を出さないし、大振りはせずミートを心がける。アメリカ人選手ではあるが体格的には日本人選手の中に入っても真ん中くらいで、日本人打者にもお手本になる良い選手だ。 先発のK・リケッツもこの試合は全く危なげない投球内容。全体的に元気がなかったトヨタ打線の自滅的な部分にも助けられて完封勝利。打たれたヒットも、レフト前へのポテンと、強い打球だったがショート手前でイレギュラーした坂元令奈の2本だけ。内容的にもほぼ完璧で危なげなく2連覇中のトヨタを退けた。<1回表2死一塁、平凡なセンターフライを知久幸未がまさかの落球。このグランドには間違いなく魔物が棲んでいた…><3回表、キャスティーヨのスリーランで高坂香月が大喜びでホームイン><6回にダメ押しのツーランを放ったケイリン・キャスティーヨ><トヨタ自動車打線を完璧に封じた織機のケイラニ・リケッツ>【準決勝2】 Game-30:「デンソー○7-1●日立」デンソー 000 5101…7-9-0 日立 000 0010…1-5-0 デンソー:○ジャクリン・トレイナ-山澤葵ビックカメラ高崎:●小薗美希、山中しほ-清原奈侑 (本):竹林綾香②(デ) (三):山根すずか(デ)、長谷川千尋(デ) (二):那須千春(日)【テーブルスコア・Game_30】<戦評> 日立の先発は小薗美希。前日の伊予銀行戦で4回、続く太陽誘電戦では延長11回と計15回を投げ抜いたエースの山中しほはさすがに温存させざるを得なかったか。 その小薗も3回まで無失点と期待に応えたのだが、4回は一つの守りのミスが流れを変えてしまった。。 この回デンソーは先頭の川畑瞳がショートへの内野安打で出て竹林綾香がサードへの進塁打、江口未来子が四球で歩き1死一二塁。ここでジャクリンを打席に迎えたがその初球、なんでもないアウトコースのボールを捕手の清原奈侑が痛恨のパスボール。魔が差したとしか言いようがないミスで走者を二三塁に進めてしまうと、ここでジャクリンの打球は打ち損じた感じで投手右を抜け二遊間に。この打球にセカンドの松岡くるみも十分追いついていたのだが、次のプレーの判断に迷ったのが影響したのだろうか、バックハンドで出したグラブの下をコロコロと打球がすり抜ける痛恨のミス。これが結局は決勝点となる2点タイムリーになった(記録はヒットだが、捕れた打球だった)。 こうなると流れはもうデンソー。永吉理恵が歩いた一二塁で、山澤葵の打球はインコースを変な打ち方でどん詰まりの小フライ。これがショートの前に落ちて止まるような打球で内野安打で満塁になると、エースの山中を登板させるも時既に遅し。野木のショートゴロで本封し2死とするも(厳しいことを言うと那須の本塁送球が低くて併殺を取れなかったのも小さなミス)、山根すずかにライト線に上手く運ばれ、試合を決める3点三塁打となった。 日立は6回に那須千春が意地の一打を放って1点は奪ったが、やはり前日の延長11回の死闘の疲れか、最後まで点差を縮められずに大差での敗戦となってしまった。<3回表、清原がパスボールで走者を進めてしまう。この大会は信じられないようなエラーが頻発した><3回表、ジャクリンの打ち損じた二遊間への打球を松岡くるみが慎重に行き過ぎたか痛恨の後逸。打球が遅すぎたのも災いしたか。しかし前のパスボールがなかったらこれが併殺で普通に終わっていただろう><3回表、山澤のこんな打球もヒットになるなど流れはデンソーに><3回表、最後は代わった山中から山根すずかが技ありの走者一掃スリーベース><6回裏、那須千春が左中間二塁打で日立が1点を返す>

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