Quantcast
Channel: 銀猫の女子ソフトボール観戦記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 246

【2016年1部リーグ第10節福山大会~全6試合の結果と感想、および雑談】

$
0
0
 とうとう2016年のレギュラーシーズンも終わってしまいました。残すは最後の決戦、決勝トーナメントを残すのみ。 時間は経ってしまいましたが最終節となった第10節の全試合を振り返りたいと思います。ふ しかしあとからでも全試合見られるとか良い時代になりました。いまいる西表島のWi-Fi環境がダイヤルアップ接続並みに遅くて2時間の試合を見るのに5時間くらいかかってしまいましたが(笑) ちょっと(かなり)試合に関係ないような感想、コメントが多くえらい長くなってしまいましたが、まあそこは銀猫ブログですのでご了承ください。 それに試合詳細や戦評はソフトボール協会さんのページに詳しく載っていますので、ここでは安心して脱線することができます(笑)【福山大会1日目第1試合~Honda v.s. SGホールディングス】 Honda 0001000…1 SG-HLD 111100x…4 Honda:●金尾和美、長谷川朋子-大塚友紀、田井静華 SGホールディングス:○K・パーナビー-山科真里奈 (本):V・アリオト(H)、S・ポーター(S) (三): (二):柳瀬友紀、土肥里奈(S)【コメント】 福山でリーグが行われるのが2013年以来3年ぶり。ここでHonda 対 SGH(佐川急便)が行われるのは2010年以来6年ぶり。 そしてその2010年第4節福山大会の「Honda 対佐川急便」と言えばあれですよ、アレ。忘れよとしても忘れられない(忘れようとしてないけど)、今をときめく日立の那須千春選手のお姉さんの那須成美選手伝説の「2死満塁で三塁走者なのに‟離塁アウト”」(笑)  場面は2死満塁、Hondaの投手ネルソンが佐川の打者前田遥に対し普通に投球したら突然、三塁塁審が「離塁アウト~ッ!」…。もう球場全体しばらくぽか~ん。事態を把握した佐川の監督とコーチ(喜多さん)が暴力事件が起きるのかと思うくらい怒り狂って塁審に抗議していたけど、まあ今となってはいい思い出。 ちなみにあの試合は日曜日が雨天で順延した月曜日の2試合目だったから見ている人も少なかったけど、でも「こんな意味不明なことも起きるんだから、やっぱり試合は現地に見に行かないといけないな~!(笑)」、と思わせてくれた貴重な経験でもありました。 さてようやく2016年の試合に話を戻そう。映像で見たが、Hondaの金尾もそんなに悪くなかったが、SGHの攻撃が実にソツがなかった。2回なんて先頭の山科がヒットで出て、犠打と内野ゴロで三塁に進めた後に土肥の内野安打で追加点。こんな攻撃できるんならもっと早くやっておけば入れ替え戦行き争いなんてするこたーなかったのに…。 ただSGHがこの試合に勝ったことで伊予銀行に対し1勝上回ったが、結局11位争いは最終戦までもつれ込むことになった。<これが伝説の2010年Honda対佐川、2死満塁三塁走者離塁アウトの場面。三塁走者の佐川急便の那須選手がほとんどリードしてないのがわかるはず、笑><佐川の監督の怒りはよーくわかります。よく見たら抗議に行ったのに塁審に「シッシッ」とか言われてる。監督むごすぎる(笑)>【福山大会1日目第2試合~伊予銀行 v.s. 豊田自動織機】伊予銀行 0000010…1 豊田織機 1000010…2 伊予銀行:●内海花菜-二宮はな豊田自動織機:K・リケッツ、○栗田美穂-K・キャスティーヨ (本): (三): (二):對馬弥子(伊)、栗田美穂(織)【コメント】 前節甲府大会の「対デンソー戦」に外国人選手を出さず若手主体で臨み、この最終節の伊予銀行戦にはリケッツを当ててくるというのは、どうなんですかね?…。 ただ甲府大会は結局若手主体で好ゲームを展開したんだから、最終節も若手、控え中心で行ってくれると期待していただけに結構残念。ここ数年の織機は不可解というか、ちょっと空気が読めない采配、選手起用が多すぎた(丹下さん采配ではないようだが)。 その空気が読めない采配で思い出したのが去年の「日立の戸塚新グランド開設こけら落とし試合」。 場面は延長9回、表に織機が1点を勝ち越してその裏日立の攻撃。2死二三塁と一打逆転サヨナラの大チャンス。繰り返して言うけど、この試合は「日立の新グランド開設記念こけら落とし試合」。大勢の会社関係者が見守る中、打席に入ったのが4番佐々木瞳。打つにしろ凡退するにしろ、この最高の場面に大盛り上がりの日立関係者の前で、織機の松岡代行監督(この試合丹下さん不在)が取った采配が「4番佐々木敬遠で次の松岡くるみ勝負」…。結局松岡が三振で会場白けまくりの中ゲームセット。 もう一回言いますが、日立のグランドのこけら落とし試合ですよ、これ。この試合内容を日立ファンの知り合いから聞いた時は、なんかもうね、一織機ファンとして穴があったら入りたいくらい恥ずかしかったですわ。恥ずかしいというか情けないというか。 なんでこんな話を蒸し返しているのかというと、全然関係ないように見えて結局こういうところが実はここ数年のチームの低迷、弱体を表す顕著な一面と思うからなんですよ。 こけら落としがどういう試合か、自分らがどういう立場で呼ばれているのか全くわかってない。練習試合やリーグ戦でもそう、今やっている試合がどういう試合で、自分たちがどういう立場なのか、そこでどういう采配をすればいいのかが全くわかってないのに、織機というチームがどういうチームなのか、どういう歴史があって、現状どういう戦力なのか、今後どうすればいいのかが客観的に見られるわけがない。それを思った昨年8月の日立との練習試合でした。  だいぶん横道に逸れたのでこの試合に戻そう。 織機も打てない打線だが、やはり伊予銀行の内海花菜が素晴らしい投球内容だったと思う。伊予銀としては同点に追いついた場面が1点で終わってしまったのがやっぱりもったいなかった。無死満塁だったからね。 しかし伊予銀行から織機に移籍した中森が先制犠牲フライで、織機から伊予銀行に移籍した名手金澤が織機時代の同期の山科の平凡なサードゴロを一塁悪送球して決勝点とか、一体どういう気持ちで結論出したらいいのかわからない試合ではあった(笑)  それにしても今年は栗田が打席に立った試合は全て見ていない。運悪すぎ。【福山大会1日目第3試合~戸田中央総合病院 v.s. デンソー】戸田病院 0000000…0 デンソー 002100x…3 戸田中央総合病院:●S・パウリー、五味彩華-B・サヴァンティーズ、坂元結愛デンソー:○J・トレイナ-竹林綾香 (本):竹林綾香(デ) (三): (二):野木あや【コメント】 デンソーのジャクリンが誕生日のこの日にノーヒットノーランを達成で3-0勝利、という結果だけを見るとデンソーの快勝のようにも思えるけど、配信動画で試合内容を見ると、案外そうでもなかった。 ジャクリンは先頭打者を四球で出すことも二度あったし、外野フェンス際まで運ばれた打球も二度あり、奪三振も4つ止まりで、いつもの力でねじ伏せるような投球ではなくたまたまノーヒットに抑えられたという感じだった。 デンソーは守りでもゴロやフライのエラーがあり、野選で走者を溜めることもあり、打つ方も3、4回の得点回以外も四球絡みで走者を進めてながらあと一本が出ずに、ヒットも計4安打のみなど、ちょっと「快勝」とはほど遠い内容。 この10節1日目が終わった時点では「3-0」という結果だけを見ていたので、翌日もデンソーが普通にHondaに勝利すると思っていたが、内容を見るとちょっとチーム状態が下降気味だったことがわかった。緊張してたんかなあ…。【福山大会2日目第1試合~SGホールディングスv.s.伊予銀行】 SG-HLD. 1003200…6 伊予銀 0000200…2 SGホールディングス:○K・パーナビー-山科真里奈伊予銀行:●木村久美、庄司奈々、内海花菜-池田千沙、二宮はな (本):柳瀬友紀②(S)、山﨑あずさ(伊) (三): (二):寺本有希(S)【コメント】 この直接対決の敗戦で伊予銀行の入れ替え戦行きが決まった。今年の伊予銀行は上位チームに僅差負けした試合が多かった。いくつか振り返ると、  対太陽誘電~●0-1、●1-3   対ビックカメラ~●0-1、●0-2   対デンソー~●0-1   対豊田織機~●2-3、●1-2  (間違いあったらすみません) 正直、こんなにいい試合して結果入れ替え戦とか、あまりにも可哀想すぎて泣けるのを通り越して笑えてくる。 まあここ20年くらいでは入れ替え戦に出場するチームでは最強じゃないだろうか。 しかもこの試合も2本塁打を含む5打点とSGHのキャプテン柳瀬一人にやられた感じで、仮に柳瀬が風邪ひいて休んでいたら勝っていた試合なのだ(可哀想だからって擁護が強引か、笑)。ただ個人的には今年はあまり伊予銀の試合見られていないので入れ替え戦に来てくれてちょっと嬉しかったりする。 SGHは昨日も含め、最後になってようやく良い感じの試合運びで連勝。どうせなら入れ替え戦出るくらい低迷した方がショック療法的には良かったのかも知れないけど、まあ今年のふがいない成績を忘れずに来年はしっかり上位争いしてもらいましょう。【福山大会2日目第2試合~Honda v.s. デンソー】 Honda  0000310…4 デンソー 0010000…1 Honda:○M・メロー、西岡里恵-田井静華デンソー:●J・トレイナ、岡野文香-竹林綾香 (本):森山遥菜(H)、山根すずか(デ) (三): (二):胡子路代、村上ほのか(H)【コメント】 いやそれにしてもHondaがシーズン最後に「自らの順位には関係ないが、ベスト4を争うデンソー相手に全力で勝ちに行く」という「カッコいいところ」を大いに見せてくれた。逆にデンソーもメロー相手のHondaにきっちり勝ち切ってこそ決勝トーナメントに行ける価値が出たはずで、この最終戦での敗退を来年巻き返しの力に変えてくれるはず。 Hondaはこれで後半戦は誘電、日立、デンソーという最後までベスト4を争った3チームに3勝で、昨年4強の意地とプライドを見せ筋を通した形になった。まあもう一方の織機も後半戦は日立、デンソー、誘電に3敗である意味筋は通したが(笑)  それにしても後半戦最後の方の森山遥菜の活躍は凄かった。あの伊予銀行戦でのサイクルヒットを上回る活躍に続き、この決戦でも特大の逆転ツーランにダメ押しのタイムリー。本来的にはこれくらいやってもらわないといけない打者なので、来年は是非ともタイトル争いに絡んでほしいものだ。 デンソーは山根のホームランで先制も、森山のツーランで逆転されて以降は見ていてもひっくり返す雰囲気も感じられなかった。やっぱりかなりのプレッシャーだったのかなあ。 レフトでスタメンに出ていた中岡理美の一発に期待したんだが、この日はHondaのメローもいつものようにコントロールを乱すこともなく好調で打ちにくそうだった。  以前、織機が「この最終試合に勝てば4強、負ければ5位」という年があって、その時は相手が主力を出さず引退選手を多く出して織機が大勝、ということがあった。もちろんそれぞれチームの事情もあるし、今まで貢献してくれた選手を最後に出してあげたい、と思うのは監督もファンも気持ちは同じなのでどちらが良いとか悪いとかいう問題ではない。 ただ今回のHondaのように、「リーグ全体として」大事な試合は最終戦でも全力で勝ちに行く、というのが一つの流れになってくれるのもいいのかも、と思った。そしてできればリーグ戦終了後に行われる東海オープンや静岡県総合のようなオープン戦や大会や、何らかの交流戦、練習試合が、引退選手の最後の雄姿を見られる場所、みたいに定着してくれるともっといいんだけど。【福山大会2日目第3試合~豊田自動織機 v.s. 戸田中央総合病院】豊田織機 0100102…4 戸田病院 0000000…0 豊田自動織機:○栗田美穂-K・キャスティーヨ戸田中央総合病院:●大平未沙稀、S・パウリー-坂本結愛、B・サヴァンティーズ (本): (三): (二):坂本結愛(戸)【コメント】 チームの勝敗的には完全に消化試合だが、やってる選手には大事な大事な今年最後の試合。そこで織機の日本人エース栗田美穂がまだまだ健在な姿を見せてくれたのが嬉しい。 栗田は来年まで一年間放送される豊田自動織機のテレビCMに(チラッとながら)出演しているので(サンデーモーニングとかで流れてる)、恐らくというか確実に来年も現役続行のはずですので、全国の栗田ファンの皆様ご安心下さい。万が一にも引退したら、CM撮り直しで多額の借金を抱えてしまいますよ栗田投手、わかってますね?(嘘ですが、笑)  でこの試合、結果的に栗田が完封できたから良かったけど、4回の抗議はちょっと不可解だった。1死一二塁で戸田中のサヴァンティーズがショートの前に詰まった小フライ。髙坂が前進して地面際でキャッチし、二塁ベースを踏んで「併殺」が完成。これでチェンジとなったはずが、一塁コーチの坂本さんが猛抗議。監督も出てきて抗議し、審判相談の結果「フライはノーバウンドキャッチで1アウト、二塁は走者が返るのが早かったのでセーフ」、ということで2死一二塁から再開ということになった。もちろん織機の丹下監督も抗議は行ったが結局このまま。 実は映像を見ると髙坂がベースを踏む方が早かったので、ノーバウンドキャッチが認められるなら併殺完成という、一番間近で見ていた二塁塁審の判定が正しかったはず。 結果的にこの場合、二塁塁審の判定が4審判協議の結果覆されたわけだが、あれは二塁塁審の最初の判定は間違っていなかったので、塁審の名誉のためにもちゃんと指摘しておいてあげたいと思う。 それより自分が指摘したいのは「不可解な抗議」。 本質的な問題として一塁「コーチ」がしゃしゃり出てきて塁審判定に抗議するのはルール違反。以前、全日本総合で日立の馬渕智子コーチが塁審にしつこく抗議して退場食らったこともあるんだから(掘り返すね~、笑)、この時も坂本さんに退場宣告しちゃえば良かったんですよ。 坂本さんと言えば2007年の前半戦までずっと戸田中で監督をされていたお方。ご病気をされて長くチームを離れていたが最近コーチで復帰した。監督時代にはとにかく審判に対する抗議の長さとしつこさが有名で、女子ソフト界では中京大の二瓶監督と双璧。とにかく見ているファンや両チームの選手のことなど全く無視して自分の怒りをぶつけ続け矛先の収め方を知らないタイプで、自分も遠くに試合を見に行った時に何十分も抗議されてかなりイライラしたことがあった。このプレーに関してもその監督時代の経験が邪魔をしたか、コーチでありながら監督並みの抗議をしに行ってしまったのだろうが、ちゃんと身分をわきまえてもらわないと困る。審判も審判で、いかに坂本さんが重鎮とは言え、あんな抗議には毅然とした態度を取って退場にすべきだった。 そしてそれは宇津木麗華氏や宇津木妙子氏に対しても言えること。公式戦の試合中に私服でグランド内に入り込むみたいな、ルールを完全に無視した宇津木妙子氏の横暴な振る舞いには、ソフトボール協会としてちゃんと「永久追放」というごく当たり前の鉄槌を下さないといかんのですよ。それどころか、全く何の処分もせず反省もないとか論外。今からでも全然遅くないと思います(結局結論はここにたどり着くのだ、笑)<小飛球を捕った髙坂が二塁ベースを踏んで併殺完成。塁審の判定は正しかった>

Viewing all articles
Browse latest Browse all 246

Trending Articles